自分で作る野菜が育つ土
野菜作りの土にこだわり!
いい土は自分で作りたい!!
培養土を使っての野菜づくりもいいけれど、
やっぱり次はオリジナルの土作りに挑戦してみたい!
いい土を自分で作るために必要なあれこれを少し詳しく説明します。
◎空気、水、養分!バランスの良い土が必要
良い土とは、植物が快適に過ごせる環境が整った土。
根が吸収するための「通気性」、余分な水分を排出する「排水性」、
水分を適度に保つ「保水性」、必要な肥料を保持する「保肥性」などがその条件です。
加えて、土中の微生物の動きを活発にして土を肥沃にする有機質を含むこと、
根が株を支えるための適度な重みがあること、病原菌を含まない清潔な土であることも大切なポイントです。
◎育てる環境や野菜にあわせて配合する
園芸用土にはいくつかの種類がありますが、
単品で良い土のすべての条件を満たすものはありません。
良い土を作るには、何種類かの用土や資材が必要です。
コンテナ栽培で使う用土の基本的な配合は「赤玉土+腐葉土」。
これに、コンテナを置く場所や水やりの頻度などを加味して調整資材を加えていきます。
たとえば、日差しが強く乾燥しやすい場所に置く場合は、保水性の高いバーミキュライトをプラス。
トマトのように乾燥を好む野菜を育てるときは、通気性と排水性を高めるパーライトを加えます。
次の資材のそれぞれの特徴と表を参考にして、育てる環境や野菜の性質にあわせて配合してください。
◎自分で土をブレンドする
・基本の用土
基本的な配合が赤玉土7+腐葉土3。
ほとんどの野菜が栽培可能。
・保水性をアップしたいとき
乾燥の早い場所では、保水性の高いバーミキュライトをプラス。
赤玉土6+腐葉土2+バーミキュライト2
・土を軽くしたいとき
腐葉土の代わりにピートモスを、さらにアーミキュライトを加えます。
赤玉土6+ピートモス2+バーライト2
◎土づくりに必要な基本の用土&資材
(基本用土)
ベースとなる用土。一般的に培養土の6〜7割を占めます。
・赤玉土
通気性、保肥性、保水性の高い粒状の土。
水をかけても崩れにくく、コンテナ栽培で最もよく使われます。
・鹿沼土
火山性の軽石が風化した粒状の酸性土。通気性と保肥性に優れています。
保水性や排水性を高める改良用土としてもお役立ち。
・黒土
有機質を含んだやわらかい黒土。
保肥性と保水性に優れていますが、通気性と排出性が悪くので注意が必要です。
(改良資材)
土の中の有効な微生物を増やし、土を肥沃にする資材です。
・腐葉土
落ち葉を腐らせたもので、排水性と保水性に富んでいます。
市販品を選ぶときは、手で握ると崩れるくらいのものがベスト。
・ピートモス
水ごけを腐熟させたもので、基本用土に混ぜると排水性や保肥性、
保水性に優れた土になります。中性に調整された商品もあります。
・堆肥
わらや枯れ草、生ゴミ、、動物の糞などを湿らせて積み、時間をかけて発酵させたもの。
通気性と排水性に優れています。
(調整資材)
基本用土の通気性や排水性などを補うために混ぜる資材。
・バーミキュライト
蛭石を高温で膨張させた土で、指で簡単に崩すことができます。
通気性、排水性、保肥性に優れています。挿し芽などにも使われます。
・バーライト
黒曜石や真珠岩でできた非常に軽い無菌の人工用土。
通気性と排水性に富んでいるので、水はけの悪い用土におすすめです。
野菜を育てるガーデニング
よろしければ、どうぞゆっくりご覧ください。