安心でおいしい食品・野菜選び
日本人の食生活は、今日までの40年ほどで大きく変化してきました。
女性の社会進出、共働きや核家族化など社会や家庭の構造的な変化と、レトルト食品や惣菜、
コンビニ、ファーストフードなどの普及から、家族揃って食事をすることが少なくなってしまいました。
つまりは、家庭料理や地域料理を食べるといった機会が減少したのです。
こうした食品ばかりを食べていると、食品添加物や薬物残留などの影響もあり、どうしても栄養バランスが乱れがちになってしまいます。
安心でおいしい食事をするには、どのような食品を選べばよいのでしょうか?
おいしい野菜選び
◎ 農薬の必要性
私たちが日常で口にする野菜や果物のうち、そのほとんどのものが生産過程で農薬を使用しています。
害虫を駆除したり雑草などを枯らして、効率よく作物を育てるために農薬を使用するのですが、
日本では農薬の量や種類は規制されていることから、農薬によって健康に害を及ぼすようなことはまず考えられません。
ただ、この規制の範囲内でも、どの程度農薬を使用しているかは生産者により違いがあり、
必要最低限の農薬しか使用しない農家と、比較的多くの農薬を使用する農家があるようです。
これに対して、まったく農薬や化学肥料を使用しない田畑で作られる『有機農産物』があります。
厳しい検査に合格し、有機JASマークがついている農作物です。
また、この他にも通常の半分以下の農薬や化学肥料しか使わずに栽培された作物で、特別栽培農産物と呼ばれる作物があります。
◎ 有機JASマークとは?
2001年にJAS法の改正が行われた際に、農作物で一定の規格に合格した作物にだけ、
有機JASマークの認定がされるようになりました。
これにより、JASマークがついたものしか有機及びオーガニックの表示ができなくなりました。
農作物の場合「種まきをする2年以上前から、農薬や化学肥料が利用されていない土地で栽培された作物」が条件になります。
また遺伝子の組み換えられた食品や放射線照射の行われた食品でないことも条件となります。
畜産物の場合「有機畜産物の飼料が与えられたこと」、「野外などでストレスの少ない環境で育てられたこと」、
「病気の予防で抗生物質を使用してないこと」、などを満たさなければ有機JASマークをつけることはできません。
◎ 特別栽培農作物の表示
2004年、農作物の農薬にガイドラインが施行されました。
農薬と化学肥料の使用量が、慣行量の50%減少をさせた農作物は特別栽培農作物と表示されます。
この表示のあるものは、農薬の使用回数が半分以下で、化学肥料に含まれているチッソ成分が50%以下でなければなりません。
ただしこの基準となる慣行の量ですが、地方公共団体や産地によって基準値に差があるようです。
カット野菜
野菜を購入するときの参考にしていただきたいお話をもうひとつ。
スーパーなどで見かける、野菜を切った状態で袋詰めパックされて並んでいる『カット野菜』。
確かに便利なのですが、切った野菜というのは傷みやすくなることから、殺菌剤や漂白剤が使用されています。
殺菌剤を除去するために水洗いされているので、販売時に食品には残らない加工助剤とされ、特に表示はされません。
カット野菜は、購入したらすぐに冷蔵庫などに保管し、使用するときは調理前に必ず水洗いをし、早めに使うようにしましょう。
スポンサードリンク
野菜を育てるガーデニング
よろしければ、どうぞゆっくりご覧ください。