カンタンな園芸用語の解説

種袋が読めるカンタンな園芸用語解説!

種袋を読むための園芸用語解説

種袋の説明書きには、はじめて聞く園芸用語がたくさん出てきます。
そこで、そのなかでもよく使われている用語を集めてみました。
正しくタネを選ぶために事前に理解しておきましょう。

【 あ行 】
・育苗 [いくびょう]
タネをまいてから、苗がある程度生長するまでよい環境を整えて育てること。 このとき使われる容器を育苗ポット、育苗箱という。

・移植 [いしょく]
植物をほかの場所に植え替えること。 苗床から鉢へ、育苗ポットから花壇などへ植え替えるときに使う用語。

・一番花、一番果 [いちばんか]
株のなかで最初に咲いた花、最初に実った果実のこと。

・一本立て、二本立て [いっぽんだて、にほんだて]
苗を間引いて、一本立ては一本だけ、二本立ては二本だけ育てること。

・畝 [うね]
苗などを植えるために、すじ状に土を盛り上げたところ。

【 か行 】
・活着 [かっちゃく]
植え替えた苗や挿し木などが、根を張り、新芽を伸ばしてしっかりと根づいて生長すること。

・株間 [かぶま]
株を並べて植えたときの株と株との間隔。 間隔が狭いと病害虫が発生しやすくなるため、風通しや日当たりを考え、適度な株間が必要。

・灌水 [かんすい]
植物に水を与えること。水やり、給水と同じ意味。

・切り戻し [きりもどし]
伸びた茎や枝を短く切りつめること。 古くなった茎や枝を切ることで、新しい茎や枝の生長を促す。

・結球 [けっきゅう]
キャベツやレタスなど、葉が重なり合って巻き込むように球になること。 サニーレタスなど少しだけ巻き込むタイプは半結球。

・結実 [けつじつ]
花が授精して種子ができること。

【 さ行 】
・酸性土 [さんせいど]
土の酸度はpHで表し、pH7が中性、それ未満が酸性の土。 植物は土がアルカリ性や酸性に偏りすぎると育ちが悪くなる。 ほとんどの野菜栽培には弱酸性の土を用いる。

・直まき [じかまき]
タネを畑やコンテナに直接まくこと。移植を嫌う植物や、種が大きい植物に用いられる方法。

・筋まき [すじまき]
 タネのまき方で、筋状に種をまくこと。

・石灰 [せっかい]
 酸性の土を中和するために用いるもの。苦土石灰、消石灰、有機石灰などがある。

【 た行 】
・立ち性 [たちせい]
上方向にまっすぐ伸びる植物のこと。

・つる性 [つるせい]
つるが伸びて、支柱などにからまりながら生長する植物のこと。

・つるぼけ
チッ素肥料の施しすぎや日照が悪い、水はけが悪いなどの原因でつるが伸びすぎること。 花や実のつきを妨げてしまう。

・定植 [ていしょく]
苗床で育てた苗を、最終的に花壇やコンテナなどに植えつけること。本植えともいう。

・摘心 [てきしん]
枝や茎の先端の芽を摘むこと。わき芽を伸ばしたり、丈を抑えたりすることができる。

・点まき [てんまき]
種のまき方で、一定の間隔で種を2〜3粒づつまく方法。

・とう立ち [とうだち]
葉もの野菜などで、花芽が伸びてくる状態。とうが立つと味が落ち、株も弱る。
・徒長 [とちょう]
日光不足や肥料の施しすぎで、枝や茎が必要以上にひょろひょろと長く伸びること。

【 な行 】
・二本立て、三本立て [にほんだて、さんぼんだて]
ピーマンなどで、早めに主枝を摘心してわき芽を2本伸ばし、主枝のように仕立てる栽培法。 なすなどは3本伸ばして、3本立てで栽培する。

【 は行 】
・ばらまき
種のまき方で、全体に均一に種をまく方法。

・晩生種 [ばんせいしゅ]
同じ種類の野菜のなかでも、収穫時期が遅い品種のこと。

・半日陰 [はんひかげ]
1日のうち3〜4時間だけ日が当たるか、直接日光が当たらず、 木もれ日が当たる程度の状態や場所のこと。

・覆土 [ふくど]
タネをまいたあとで、その上に土をかぶせること。 発芽に光が必要な植物の場合には覆土はしない。

・ブッシュ状、ブッシュタイプ [ブッシュじょう]
縦ではなく、横に広がって伸びる状態、またはそのタイプの植物。 丈が低く、枝が多いのが特徴。ハンギングトマト、かぼちゃ、バジルなどにブッシュタイプがある。

・ほふく性 [ほふくせい]
茎やつるが、地面をはうようにして伸びる性質のこと。

【 ま行 】
・マルチング
株のまわりに落ち葉、堆肥、わら、ポリエチレンフィルムなどを敷いて土を覆うこと。 冬は乾燥と寒さを防ぎ、夏は乾燥と暑さを防ぐなどの効果がある。

・芽かき [めかき]
不必要な芽を摘みとること。枝数を減らしたいときや、生育をよくしたいときに行う。 「わき芽かき」ともいう。

【 や行 】
・誘引 [ゆういん]
植物の茎を支柱やフェンス、トレリスなどに結びつけること。 つる性の植物やトマトなどの果菜類に多く行われる方法。

【 わ行 】
・わい性種 [わいせいしゅ]
丈の短い植物のことをわい性という。丈が高くならないように品種改良したものもある。

・わき芽 [わきめ]
茎の先端以外の芽。葉のつけ根にできる芽。「腋芽(えきが)」ともいう。

・早生種 [わせいしゅ]
同じ種類のなかでも早い時期に収穫できる品種。



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