野菜が育つ肥料選び

野菜が育つ肥料選び




肥料の選び方

野菜が健全に育つには、草花に比べて多くの肥料分が必要です。

☆肥料の与え方と種類
元 肥 (もとごえ)
植物を植える前に、あらかじめ土に施す肥料です。
緩効性肥料が便利で効果的です。

追 肥 (おいごえ)
植物を植えた後、生長に応じて施す肥料です。
速効性肥料と緩効性肥料との組み合わせで与えると効果的です。

お礼肥 (おれいごえ)
花木や果樹の開花後、野菜なら収穫後の弱った植物の回復を図るために施します。 速効性の肥料を使います。

☆肥料の効き方による種類
緩効性肥料 (かんこうせいひりょう)
主に固形タイプの肥料で、与えたときからゆっくりと効きはじめ、
長期間効果が持続する肥料です。

速効性肥料 (そっこうせいひりょう)
主に液体タイプの肥料で、与えたらスグに効果がありますが、
そのときだけ作用するので、定期的に何度か与えます。

☆肥料の栄養成分「三要素」
窒素 (N) チッソ
「葉肥」〜茎、葉の成長を促し、色つやをよくする。
主に葉菜類の追肥に必要。窒素は植物の体を大きく育てるために欠かせない肥料です。 窒素を充分に与えると茎葉は大きく生長することから、茎葉を収穫し利用する葉菜類には必要不可欠な肥料です。 また果菜類や根菜類にも、発芽後などの生長期には必要な肥料です。

リン酸 (P)
「花肥、実肥」〜花つき、実つきを高める。
主に果実類に必要。開花と結実をよくするために最も効果がある成分で、特に果菜類に欠かせない肥料です。 組織を丈夫にしてくれることから耐病虫害性も高まります。 また品質の向上にも貢献してくれますので、リン酸肥料の効いた野菜は味が良くなるようです。

カリ (K)
「根肥」〜根、茎を丈夫にしながら全体の抵抗力も高める。
根菜類に特に必要。カリは根を強く育てるために必要な成分であることから、 根菜類(特にイモ類)には欠かせない肥料です。リン酸同様、組織を丈夫にしてくれますので、 耐病虫害性、耐寒・耐暑性も高まり、品質の向上にも役立つ肥料です。

☆肥料の種類
・有機質肥料
すぐに効果は表れずゆっくりと効きはじめ、その効果が長期間持続しますので元肥として施すのに向いています。 「油かす」「魚かす」「鶏糞」「草木灰」などがあり、これらがミックスされているものもたくさんあります。 有機物であることから、土壌中の有用バクテリアの繁殖を助けますので、土質の改善をしたいときにも役立ちます。

・化学肥料
臭いがほとんど無く、扱いがとても楽。効き目(即効性と暖効性があり)も形状もさまざまで、植物別の専用肥料もあります。 選択肢が広いのが、最大のメリット。無機物ですので、こればかりを使っていると土質が悪化することも! 有機質肥料と併用することをお奨めします。



野菜を育てるガーデニング

よろしければ、どうぞゆっくりご覧ください。